この記事で解決できるお悩み
・週案を書くのに時間がかかりすぎて大変だからなんとかしたい
・週案ってどうやって書くの?
実は、週案を書く時には、抑えるべきポイントがあり、そのポイントを押さえるだけで、すらすらかけるようになるんです。
なぜなら、私も、若いころ週案を書くのに、1時間~2時間とかなり時間がかかっていました。この記事の方法を実践するようになり、最終的に20分ほどで週案を書けるようになりました。
今では、1週間に1回作成、2週間に1回作成と保育園によって週案を書く周期も異なりますね。ちなみに私は、週に1回ペースの園でしたので、週案は600回以上書きましたし、主任、園長として1000枚近くの週案を見てきました。
第1位:保育士ワーカー |
総合評価//保育士ワーカー口コミ |
非公開求人の閲覧可能 入社後のフォロー体制◎ |
|
求人数:約40,000件 | |
第2位:保育のお仕事 | 総合評価/ |
企業法人内の内部事情に精通 幼稚園教諭求人にも強い |
|
求人数:約19,000件 | |
第3位:保育求人ラボ | 総合評価/ |
様々な雇用形態に対応可 担当アドバイザーの対応◎ |
|
求人数:約24600件(2023年9月現在) |
こちらもCHECK
-
【現役園長が教える保育のおすすめの本決定版】目的別に厳選紹介!
続きを見る
こちらもCHECK
-
【保育】幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿と実践のポイント
続きを見る
良い週案とは何だろう?
週案の本を見て週案を書きますか?
別にそれが良い悪いを言っているのではなく、言い回しは勉強にもなりますね。
ただ、なんだか、子どもの姿とあっていないなと感じることはありませんか?
それは、目の前の子ども達の姿をもとに書かれているものではないということです、
逆に、良い週案とは?
目の前の子どもの姿に合った週案ですね。
ですから、本に記載されていることをそのまま書いても、違和感が出てくるのです。
そして、週案の日々の記録や振り返りも当然、書きにくくなるということです。
週案の書き方5つのポイント
それでは、もう迷わない!週案の書き方5つのポイントをお伝えします。
5つのポイント
- 週案の各項目を順番通り書く
- 子どもの姿を具体的に書く
- ねらいと内容を整理する
- 日々の記録と週の振り返りは日記にしない
- 言葉の言い回しは、本を参考にする
この5つです。
週案の様式は、保育園によって異なりますので、多くの園で共通に入っている
「子どもの姿」・「ねらい」・「内容」・「遊び・活動/環境構成」・「日々の記録」・「週の反省(振り返り)」
この6つの項目で説明していきますね。
ポイント①週案の各項目を順番通り書く
まず、ここが、週案作成の時の1番のポイントです。
①「子どもの姿」|②「ねらい」|③「内容」|④「遊び・活動/環境構成」
この4つの中で、初めに書く項目は何か分かりますか?
正解は、①子どもの姿です。
ここで、④の遊びや活動から考えて書き始める人、結構いますよ。
ちなみに書く順番は、
①「子どもの姿」
②「ねらい」
③「内容」
④「遊び・活動/環境構成」
この順番です。
この順番には意味があります。
大事なのでもう一回言いますね、
上記の①②③④この順番通り書くことが、ポイントです。
それでは、理由を説明します。
①子どもの姿を一番初めに書く理由は、週案は、子ども達がどう育っていくのか、どのようなことを育んでいくのかを書くものだからです。
例えば、友達とかかわる姿が少ないのに、この年齢は、友達とかかわる年齢だから、友達とのかかわりをねらいにしよう。
年齢発達は、もちろん大切なものですが、あくまで目安です。
歩き始め、話し始めの姿を思い浮かべてみると分かりやすいですね。
目安の年齢発達はありますが、立ち始める、話始める時期は、個々に違います。
ですから、子どもの姿にあったねらいを考えるためにも、まず初めに子どもの姿を書くことが大切なのです。
子どもの姿がかけると、ねらいは自然と出てきますし、内容もセットで浮かんできます。
そうなると、保育内容である、遊びや活動も思い浮かんできます。
順番通り書いていくとそんなに悩まなくても書けるものなんですよ。
ポイント②子どもの姿を具体的に書く
はっきり言うと、週案作成の最大の難関はここです。
ここをしっかり書くことができれば、週案作成の80%は終わっていると私は思います。
それほどまでに、この子どもの姿は大切なのです。
ちなみに、子どもの姿やねらいについては、保育所保育指針も私はよく読みます。
「子どもの姿を具体的に書く」とポイントに上げていますが、問題はその書き方じゃないですか?
これも、ポイントを押さえるだけで、簡単に書くことができます。
では、子どもの姿をどのようにとらえるのかを考えていきましょう。
子どもの姿は、5W1Hで書く
まずは、結論です。
有名な5W1H、これを使って子どもの姿を見ていきます。
ポイント
「When→いつ(時間)」
「Where→どこで(場所や空間)」
「Who→誰がor誰と」
「Why→なぜ(心情、行動)」
「How→どのように」
要するに、この5つの視点から見ていくということです。
このように、5つの視点から子どもをとらえることで、細やかな子どもの捉えに繋がるからです。
今日(今週)、なにしてたかな?という捉え方では、〇〇くんが、〇〇をする姿が見られた。という感じになりますね。
子どもの姿「When→いつ(時間)」
さぁ、では、この「When→いつ(時間)」は何を見るのでしょう?
これは、そのまま時間です。
とは言え、1日の中で、何時から何時まで遊んでいたというような細かい時間ではありませんよ。
クラス全体で、その子どもの姿は、1日、1週間の中で、どの程度あったのか?ということです。
極端な話、その姿が1日のほんの数分の姿しかないのに、来週のクラスの週のねらいはそこから考えようとはならないですよね。
ワンポイント
個人、小集団、中集団、クラス全体と分けてみると良いですね。
「Where→どこで(場所や空間)」
次に、場所ですね。
単純にどこでということもありますが、年齢が上がるにつれ、遊びの場所や空間を自分たちで考えていく、作り出していくという姿も当てはまると思います。
子どもの姿で、どこで遊んでいたのかは、文章に入れるこては少ないと思いますが、子どもの姿を捉える上では、重要な要素になりますね。
「Who→誰がor誰と」
次に誰が?もしくは、誰と?です。
これは、人とのかかわりの部分ですね。
年齢が小さいですと、一人遊びから始まりますので、誰がということは、自分、または、保育者になると思います。
少しずつ、人とのかかわりが広がってくると、「誰と」が友達や小集団と変わっていきますね。
ポイント
友達とのかかわりに変化が出始めた時に、特に注意して観察してみましょう。
「Why→なぜ(心情、行動)」
どんなことをしていたのか、遊んでいたのかではなく、なぜ?そのような姿が見られるのか観察してみましょう。
そのなぜ?の部分が変化していくことは、何かの力が育まれているという事です。
また、行動面だけでなく、心情、意欲の部分の変化も見ていきましょう。
ポイント
姿の変化が、初めは見ていた姿から、近くに寄ってくる、自分でやってみるという姿には、心情や意欲がどのように変わっていったのか書いてみると子どもの姿が具体的になりますね。
「How→どのように」
どのようには、表面的な〇〇をして遊んでいたではなく、具体的に何をどのように遊んでいたのか観察してみましょう。
例えば、「積み木遊びを楽しんでいた」では、積み木遊びをしていたことは分かりますが、どのように楽しんでいたのかが分かりません。
積木は、積むことも、同じ形のものを集めることや、崩すこと、大型積木で見立てて遊ぶことなどあります。
例えば、年齢が小さく、色の積み木で、同じ色を集めているのであれば、視覚認知が育まれているのでしょうし、同じという概念、色の概念も形成されていくでしょう。
このように、どのように、何を楽しむということを細かく観察することは、子どもの姿や成長の捉えていくことにもつながっていきます。
ポイント③ねらいと内容を整理する
ここも、迷ったり、分からなかったりと悩む人が多いと思います。
ただ、整理することで、週案が書きやすくなりますよ。
ねらい
- 子どものどんなところを育てていきたいのか
- 子ども達がどんな風に育ってほしいのか
ですから、この週のねらいで、
ボタンをとめる、ロッカーのマークを覚えるのように感じのねらいだと子どもに何かをさせるということになり、子どもにあったねらいに適しているとは言えませんね。
子どもに達が、遊びや生活の中で、繰り返し行う中で、態度として、最終的にボタンをとめる、マークを覚えるという姿に繋がっていくということです。
これは、身の回りのことを自分でやってみようとする気持ちが育ち、実際にやってみようとする気持ちが芽生え、自分でどのように行うのか習得していくということですね。
ここが、混ざってしまうことが多いですね。
では、内容とは?
内容
- ねらいを達成するために必要な経験
このように、シンプルに考えてみましょう。
このように整理できると、「〇〇遊び」は、内容ではなく、遊びや活動の部分に書くことが分かってきますね。
ポイント④日々の記録と週の振り返りは日記にしない
新しい週案を作る時に、前の週の記録、反省が、しっかりと書けていると週案の作成が早くなりますね。
では、どの様に日々の記録を書くと良いのでしょうか。
「今日は、〇〇遊びをして、子どもたちも楽しそうに遊んでいた」
これに似たような文章になることはありますか?
これがいわゆる日記です。
ここまで、極端でないにしろ、〇〇をしました、次は、〇〇したいという感じですね。
ずばり、ここを改善しましょう。
どう書くと良いのかよりも、何を書けばいいのかを考えてみましょう。
ポイント
・日々の記録や週の反省では、ねらいに対して、子どもの姿の変化はどうだったか?
・保育士のどんなかかわりで、どの様な姿になったのか?
・立案したねらいは、子どもの姿に合っていたのか?
という視点を持つと書きやすくなると思います。
先程の〇〇遊びをしました。
という書き方ではなく、このように書いてみてはいかがでしょうか。
具体例
◆◆というねらいに対して、〇〇遊びをしました。その中で□□のかかわりをすると、子どもの姿が▲▲から●●に変わっていった。
◆〇▲●の部分を変えてみるといいですね。
これで、1週間の反省でも、子ども達の変化が成長の部分や新しい力の芽生えなのかが分かります。
自分のかかわり方もどうだったか振り返りやしやすいですね。
ポイント⑤言葉の言い回しは、本を参考にする
初めに、本に書いてあるねらいは、目の前の子どもたちのねらいに一致するとは限らないというお話をしました。
ですから、姿やねらいは参考程度にと思います。
しかし、言い回しや言葉の選び方は、真似できるところがたくさんあると思います。
誰だって、同じ文章になってしまうものです。
おすすめ①:子どもの姿ベースの新しい指導計画の考え方 新要領・指針対応
ポイント
- 「子どもの姿」をベースに指導計画を考えていくという、子ども主体の指導案作成に参考になります。
- 育みたい資質や10の姿を漫画やイラストで分かりやすく解説されていますので、保育所保育指針の理解も深まります。
おすすめ②:0~5歳児指導計画の書き方がよくわかる本
ポイント
指導計画を書く上で教科書の様に分かりやすい内容となっています。各年齢(0歳児、1歳児、2歳児、3歳児、4歳児、5歳児)のねらい・内容が解説されています。また、例文や書き方の理由も丁寧に解説されていますので、指導配慮、環境構成など、保育理解を深めたい人に特におすすめです。
おすすめ③:カンファレンスで深まる・作れる 配慮を要する子どものための個別の保育・指導計画
ポイント
特別に配慮を必要とする子ども理解を深めていくポイントが解説されています。子どもを理解する上でのポイントは、全子ども共通ですので、子どもの姿を捉える力を高めていきたい方には特におすすめです。
指導計画の本を選ぶポイント
本を選んでいくときには、自分が、何を目的としているのかを明確にしましょう。
言い回しや文章表現であれば、年間の指導計画が記載されているものがおすすめです。
指導計画の根本や意味合いや子ども理解を目的とるのであれば、上記の3冊の本はおすすめです。
子どもの発達を幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿から捉えていきたい方は、こちらの記事がおすすめです。
こちらもCHECK
-
【保育】幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿と実践のポイント
続きを見る
おすすめ④:0歳児指導計画の作成におすすめの本
こちらの本は、CD-ROMが付き、例文も多く載っていますので、書き方の参考にもなります。
おすすめ⑤:1歳児指導計画の作成におすすめの本
こちらの本は、CD-ROM付、例文付きですので、初めて1歳児担任を持つ保育士にも安心の本です。
さらに、遊びや環境構成など 保育のポイントも丁寧に解説されていますので、保育の中で感じる疑問や問題も解決できる本となっていますよ。
おすすめ⑥:2歳児指導計画の作成におすすめの本
こちらの本は、CD-ROM付、例文付きですので、指導計画作成が苦手な人でも安心できる本となっています。
2歳児になると、自己主張も強くなってきます。自我の芽生えから、自己の確立へと移行していく段階ですので、指導計画も個々の姿に合ったものが必要になってきます。
週案の書き方まとめ
それでは、おさらいしましょう。
- 週案の各項目を順番通り書く
- 子どもの姿を具体的に書く
- ねらいと内容を整理する
- 日々の記録と週の振り返りは日記にしない
- 言葉の言い回しは、本を参考にする
この5つのポイントを押さえる。
特に大事な子どもの姿の捉え方は、
「When→いつ(時間)」
「Where→どこで(場所や空間)」
「Who→誰がor誰と」
「Why→なぜ(心情、行動)」
「How→どのように」
の5W1H視点で見る。
初めのうちは、時間もかかるかもしれませんが、このポイントを押さえて慣れてくると、週案作成の時間も大幅に短縮できると思います。
週案や保育の本で参考になるものありますか?質問を受けることがありますので、指導計画作成の時のおすすめの本が知りたい方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
その他に、保育関係のおすすめの本が知りたい方は、【保育のおすすめな本】目的別に厳選3冊を紹介を参考にしてくださいね。
こちらもCHECK
-
【現役園長が教える保育のおすすめの本決定版】目的別に厳選紹介!
続きを見る