この記事で解決できる悩み
- オノマトペとは?
- 保育の中でのオノマトペのねらい
- 保育の中でオノマトペを遊びに活かす方法が知りたい
今回、このような悩みを解決できる記事を用意しました。
オノマトペを遊びや生活の保育の中で効果的に使うことで、保育の幅が広がり、保育も楽しくなっていきますよ。
この記事に書かれていることを実践すると、保育の中でオノマトペの使い方が分かり、子どもへの言葉がけの幅が広がり、あなたの保育力がグンとレベルアップしますよ。
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園長が解説、オノマトペとは?
オノマトペとは、簡単にいうと、音や状態などを言葉で表したもので、ワンワン、ペタペタ、ザラザラなどがあります。
種類までは、覚えなくても大丈夫ですが、参考までに説明します。
オノマトペの種類は?
- 擬声語(動物の鳴き声や人間が話す言葉):ワンワン、ブーブーなど
- 擬態語(物事の様子や状態を表現する言葉):ザラザラ、サラサラなど
- 擬音語(自然や生活の中にある様々な音を表す言葉):ザーザー、ぽたぽたなど
何気なく、生活や保育の中でもオノマトペを使っていますよね。
また、子どもの歌にもオノマトペがたくさん使われてるのです。
こども教育宝仙大学 葛西 健治氏の研究では、このように書かれています。
対象楽譜として『こどものうた 200』(小林美実 (編)、1975、チャイルド社)を採用。
(中略)
全202曲のうちオノマトペが抽出された楽曲は122曲、 実に半数以上の楽曲にオノマトペが含まれていることが わかった。
オノマトペの種類や私達の日常や保育の中でオノマトペがよく使われていることが分かりましたね。
では、オノマトペの効果や保育の中での活かし方を具体的に見ていきましょう。
保育の中でオノマトペを使うききめとは?
オノマトペを保育の中で使うと子どもたちにはどんなききめがあるかというと以下の3つです。
オノマトペのききめ
- 発語につながる
- 言葉の面白さを味わえる
- 言語や身体表現が豊かになる
つまりは、オノマトペを使う事で、言葉や身体表現、また言葉でのコミュニケーションに繋がります。
これらは、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿にも含まれていますね。
【10の姿】言葉による伝え合いの具体例の詳しくはこちら>>>
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【保育】幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿と実践のポイント
発語につながる
まず1つ目に、発語を促すききめがあり、結果として発語につながります。
具体例として、動物を例にあげますね。
- 「犬だよ」よりも「ワンワン」
- 「猫だよ」よりも「ニャーニャー」
- 「豚だよ」よりも「ブーブー」
0歳児やまだ言葉を発しない子どもに、自然とこの様に置き換えて伝えていませんか?
子どもたちは、犬と言葉で発するよりも、ワンワンの方が言葉で発しやすいですね。
また、犬、猫、豚という言葉よりも、ワンワンやニャーニャー、ブーブーの方が、覚えやすいのは、印象に残りやすいからです。
ポイント
言葉を獲得していない、発しない子どもたちにも伝わり、オノマトペは覚えやすくそして、言葉として発しやすいのです。
言葉の面白さを味わえる
オノマトペは、子どもたちに、言葉の面白さを感じてもらえるのに、効果があるのです。
例えば、ブーブー、ゴロゴロ、トントンの様に、2語を繰り返す言葉もたくさんあります。
テンポとしてもいいですよね。
ポイント
大人でも、友達に話すときに、面白く伝える時にオノマトペを使うように、状態や音を表すオノマトペが持つ面白さを、子どもも感じていくのです。
言語や身体表現が豊かになる
オノマトペは、体の動きと繋がっているものもあります。
例えば、ぴょんぴょん、コロコロなどです。
オノマトペと一緒に体も動かしていくことで、自分の体と言葉を使った表現になっていきます。
また、オノマトペには、先ほどもお伝えした、リズムや面白さが、子どもたちの興味を引きます。
そうすることで、やってみようとする姿に繋がっていくのです。
ポイント
保育の中でオノマトペを使い、保育していくことで、子どもたちの興味を引き出し、楽しめるききめがオノマトペにはあるのです。
オノマトペを保育で活かすテクニック
それでは、オノマトペを保育の中で活かすテクニックを5つ紹介したいと思います。
5つのテクニック
- 状態が変化したときに使う
- ゆっくり使う
- 身振り手振りを交える
- 繰り返し使う
- 子どもと一緒に考える
それでは、詳しく解説します。
状態が変化したときに使う
オノマトペは、音や状態を表しますが、その変化の時に最大の使いどころがあります。
例えば、雨が降ってきました。
これは、雨が降っていないから降ってきたと状態が変わります。
この時に、
例
- 「雨が降ってきたね」
- 「雨がパラパラ降ってきたね」
どちらの言葉が子どもの想像力を育むかで言えば、オノマトペを使った方が、イメージしやすかったり、自分なりに想像したりしますね。
このように、状態が変化したときに、オノマトペは使いやすく、子どもの想像力を膨らませるのです。
ゆっくりとオノマトペを使う
次に、オノマトペを使う早さですね。
これは、年齢によって異なりますが、年齢が小さい子には、ゆっくりと使う方がいいでしょう。
これは、今から自分に置き換えて想像してみましょう。
あなたは、英語を勉強中です。初めて1年経つか経たないかくらいです。
高速で英語を話されると、何を言っているか分からないですよね。
では、どうしたら良いでしょうか?
そう、ゆっくりです。
まだ、日本語を聞いて、少しずつ話すことができるようになった子どもに、早く話しかけても、伝わりにくいんですよね。
身振り手振りを交える
これは、おままごとの場面が想像しやすいと思います。
ボウルに入れた、素材を混ぜる時に、「ぐるぐる、まぜまぜ」と身振り手振りを交えてやってみてください。
子ども達は、「ぐるぐる、まぜまぜ」と真似をして遊んでいきますよ。
オノマトペと身振り手振りは、子どもたちにとって真似しやすく、効果的ですよ。
同じオノマトペを使う
無理にオノマトペのバリエーションを増やさなくても良いです。
極端な例で、「雨がパラパラ降ってきたね」と同じ状況で「雨がぽたぽた降ってきたね」どちらも間違っていませんし、どちらを使ってもいいですね。
ただ、前回使ったから今回は変えようと無理にオノマトペを変える必要はないという事です。
雨がパラパラ降ってきたねを何年も言い続けてもその言い方、マンネリ化してるね。なんて聞いたことがありませんよね。
子どもと一緒に考える
これは、応用編で、年中さんや年長さんにおすすめですね。
音を探す、考える遊びをしたことがあります。
年中さんの担任のときでした。
園内の音が違うって、指や手やものでたたいてみると、たたき方、たたくもので音が変わると発見したんですね。
そうこうしているうちに、見つけた音を発表することになりました。
「ぴよんぴよん」「とっつんとっつん」
想像できますか?
年齢別オノマトペを使った遊び具体例
次に、0歳児~2歳児までのクラスで、オノマトペを使った具体的な遊びやねらいや配慮を解説していきたいと思います。
保育計画や実際の保育にお役立てください。
0歳児のオノマトペ遊び
0歳児の子は、発語や物の認識はまだまだ、未発達で、これから経験の中で言葉を獲得し、形や物の認識を深めていきます。
聴覚は、発達してきているので、絵本の読み聞かせや歌遊びやリズム遊びの中に、オノマトペを取り入れていきましょう。
見出し(全角15文字)
- 言葉(オノマトペ)のリズムを繰り返し楽しむ
- 生活の中で身の回りにある音を感じる
【おすすめの遊び】
<絵本>
【もこもこもこ】:著 谷川 俊太郎
【じゃあじゃあびりびり】 :著 まつい のりこ
【ぴょーん】:著 松岡 達英
絵本以外にも、新聞紙遊びでは、ビリビリ、くしゃくしゃなど感触遊びでもオノマトペが使えますね。
1歳児のオノマトペ遊び
1歳児になってくると、少しずつ言葉が出始めます。
オノマトペを使って、更なる語彙の獲得や言葉の面白さを感じさせたい時期ですね。
見出し(全角15文字)
- 言葉(オノマトペ)の真似しながら、リズムや言語表現を楽しむ
- 身の回りの音に興味を持ったり、楽しんだりする
【1歳児のオノマトペを使ったおすすめの絵本】
【ぱたぱたえほん】 著:miyauni
【ダッダァー】著:ナムーラ ミチヨ
2歳児のオノマトペ遊び
2歳児は、言葉の数が増えてくる時期です。
オノマトペを使ったごっこ遊びや感触遊びや製作遊びもより楽しめるようになります。
見出し(全角15文字)
- 色々なオノマトペのリズムや言葉の楽しさを知り自分で使ってみようとする
- 色々なオノマトペに触れながら語彙を増やす
【2歳児のオノマトペを使ったおすすめの絵本】
【おのまとぺの本】著:だんきょうこ
【もけら もけら】著:山下 洋輔(作)/元永 定正(絵)
【ころころころ】 著:元永 定正
絵本を読むだけでなく、ごっこ遊びやリズム遊びにも発展させていけると面白いですね。
まとめ
それでは、おさらいです。
オノマトペに効き目や効果は以下の3つです。
ポイント
- 発語につながる
- 言葉の面白さを味わえる
- 言語や身体表現が豊かになる
0歳児、1歳児、2歳児は、言葉や言語表現など幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の土台となっていきますね。
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参考【保育】幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿と実践のポイント
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保育に活かすテクニックは、以下の5つでしたね。
5つのテクニック
- 状態が変化したときに使う
- ゆっくり使う
- 身振り手振りを交える
- 繰り返し使う
- 子どもと一緒に考える
この記事では、オノマトペについて解説しました。
何気なく使っているオノマトペを効果的に使う事で、保育の専門性や保育の質の向上に繋がりますね。
保育についてもっと学びたい人におすすめの本はこちらの記事を参考にしてくださいね。
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オノマトペを使った保育をどんどんしていきましょうね。