この記事で解決できる悩み
- 自分は退職金が貰えるかどうか調べる方法
- 勤務年数ごとに貰える退職金の相場
- 退職金が貰える条件
退職金は、保育園を退職する時に貰えるお金のことですが、誰でも貰えるというものではありません。
保育園ごとに条件が異なっていますし、貰える金額も異なります。
そこで、この記事では、保育士が勤める勤務先(私立保育園/公立保育園)によって退職金が貰える条件や勤務年数での相場を解説します。
お得情報
こちらもCHECK
-
【保育士転職サイト】最新おすすめランキング!この記事で転職攻略!
続きを見る
保育士は退職金を貰える?
結論から言いますと、貰える保育士と貰えない保育士がいます。
公立保育園で勤務する正規職員は、退職金を貰えますが、勤務年数によっては貰うことができません。
私立保育園に勤務する保育士は、法人や企業によって異なります。
なぜ、この様な貰える保育士と貰えない保育士がいるのでしょうか?
そもそも退職金とは?
まずは、退職金について理解しましょう。
退職金
- 退職する際に、雇用主から、支給されるもの
- 退職金は、法律で定められているものではなく、企業によっては退職金が無い企業もある。
- 定年による退職や自身の都合による退職の際に貰える
簡単に言うと、上記の特徴があります。
ですから、退職金が貰えるかどうかは、勤める保育園によって有無が異なります。
公務員の場合は、退職金制度はありますが、条件があります。
退職金制度があるかどうかを調べる方法
さきほども説明したように、退職金制度の有無は保育園により異なります。
その調べ方として、就業規則を見ると書いてあります。
転職する際に知る方法は、求人票に書かれているかどうかで確認できます。
また、転職エージェントを活用している場合は、担当のアドバイザイーに確認することもできますよ。
施設ごとの退職金相場はいくら?
さきほども説明したように、社会福祉法人や企業の私立保育園と公立保育園では、退職金の計算方法を違います。
私立保育園(社会福祉法人・企業)と公立保育園の例を挙げながら、勤務年数による相場を見ていきますので、参考にしてくださいね。
私立保育園(社会福祉法人・企業)の退職金の相場は?
私立保育園は、法人や企業によって、加入している退職金制度が異なります。
また、法人や企業独自の退職金の計算方法がある場合もあります。
ですから、私立保育園は、退職金がいくらなのかは一概には分からないということです。
共済の退職金(独立行政法人福祉医療機構WAM)・社会福祉協議会の退職金制度などに加入していることが多いので、勤務年数によるシュミレーションをしてみましょう。※加入していない社会福祉法人もありますので、自身の保育園がどのような退職金制度に加入しているか確認してくださいね。
社会福祉協議会の退職金制度に加入している場合の退職金相場
では、東京都の社会福祉協議会の共済会の退職金制度を例にシュミレーションしてみましょう(出典:東京都社会福祉協議会HP)
注意
- 自身の保育園がどんな退職金制度に加入しているのか確認して、その退職金制度のHPよりシュミレーションしましょう。
- シュミレーションした額は、理由や制度変更により実際の退職金額と異なる場合がありますので注意しましょう。
まず初めに、退職金はどのような計算で算出されるのかです。
計算方法
退職金の額=全加入期間の平均標準給与月額×加入期間に応じた共済金給付率
この式でおおよその退職金の額が分かります。
1つずつ見ていきましょう。
加入金の平均標準給与額
- 勤めている期間の給与額を平均した額になります。
この平均標準給与額の算出方法については、こちらから詳細を確認することができます。
こちらも具体的に見ていきましょう。
例)保育士Aさん2012年4月~2022年3月(勤務期間10年間)
対象期間 | 標準給与額(毎月給与) | 標準給与総額(その期間の総額) |
2012年4月~2015年3月(36ヶ月) | 240,000円 | 8,640,000円(240,000×36ヶ月) |
2015年4月~2018年3月(36ヶ月) | 260,000円 | 9,360,000円(260,000×36か月) |
2018年4月~2022年3月(48ヶ月) | 300,000円 | 14,400,000円(300,000×48ヶ月) |
この場合、10年間で、合計の標準給与額総額は、32,400,000円になります。(8,640,000+9,360,000+14,400,000)
この額を10年つまり、120月で割ります。
32,400,000円÷120月=270,000
つまりは、この保育士Aさんの全加入期間の平均標準給与月額は270,000円。
これに、加入期間に応じた給付率をかけます。
給付率は、人や給与額にとって変わるのではなく、加入していた(働いていた)期間の給付率は共通です。
給付率の詳細を確認したい人はこちらになります。
例の保育士Aさんは、10年間の加入期間ですので、給付率は、5.6799となります。
先ほどの計算式に当てはめてみると、
平均標準給与額270,000円×給付率5.6799=1,533,573円
相場として、約150万円くらいになります。
では、勤務期間別(3年、5年、10年、30年)で退職金を見てみましょう。
加入期間 | 平均標準給与額 | 給付率 | 退職金 |
3年 | 24万円 | 1.5264 | 366,336円(約36万円) |
5年 | 26万円 | 2.7774 | 722,124円(約72万円) |
10年 | 27万円 | 5.6799 | 1,533,573円(約153万円) |
30年 | 30万円 | 18.2539 | 5,476,170円(約547万円) |
この表から分かることは、勤務期間3年の10倍の30年では金額は単純に10倍ではないということです。
つまりは、退職金とは、勤めた期間が長ければ長いほど、給付率が上がるということです。これは、企業や法人として、長く勤めてほしいという意味合いも含まれています。
公立保育園の退職金の相場は?
公立保育園に務めている保育士の退職金は、地方公務員となりますので、所属する自治体の定められた条例によって退職金の額が計算されます。
退職手当額=基本額+調整額
基本額=退職日給料月額×退職理由・勤務年数別支給率
調整額=調整額のうちの額が多い物から60月分の額の合計した額
先ほど、私立の退職金の計算の時の違いとして、加入期間の平均給与月額ではなく、公務員の場合は、退職した日の給料月額となる点が異なります。
基本額の計算で使用する退職理由・勤務年数別支給率とは勤務年数は同じでも退職理由によって給付率が異なるということです。
自己都合退職の場合が、給付率が低いことが分かります。
では、こちらもシュミレーションしてみましょう。
私立保育園で例にあげた保育士Aさんと同じ給与額にし、自己都合で退職した場合でみてみます。(調整額は除きます)
加入期間 | 給料月額 | 支給率 | |
5年 | 26万円 | 3.0 | 780,000円 |
10年 | 27万円 | 6.0 | 1,620,000円 |
20年 | 29万円 | 23.5 | 6,815,000円 |
30年 | 30万円 | 41.5 | 12,450,000円 |
上記の額に調整額が上乗せされます。
私立保育園と公立保育園の退職金の比較
それでは、私立保育園と公立保育園の退職金を比較してみます。
加入期間 | 私立保育園(東京都社会福祉協議会退職金制度) | 公立保育園(地方公務員退職金制度) | 差額 |
5年 | 約72万円 | 78万円 | 6万円 |
10年 | 約153万円 | 約162万円+調整額 | 9万円+調整額分 |
30年 | 約547万円 | 約1235万円+調整額 | 688万円+調整額分 |
この比較はあくまで目安です。
30年勤めると給料月額が30万円を超える場合もありますし、私立保育園の場合は加入している退職金制度によって額は異なります。
とは言え、長く勤めれば勤めるほど公立保育園の保育士の退職金は私立保育園の保育士よりも高くなります。
退職金の支給時期について
次に、退職金がいつ支給されるかみていきましょう。
支給時期も私立保育園と公立保育園では異なります。
私立保育園の退職金の支給時期
私立保育園の退職金の支給時期は、おおよそ1ヶ月~3ヶ月以内が目安になります。
また、加入している退職金制度に申請をする必要があり、退職日前に行います。
この申請に関しては、運営の人が案内をしてくれると思いますので、心配しなくても大丈夫です。
退職金制度を転職先でも引き継げる場合
転職すると、基本的に退職金制度はリセットされますが、転職先の退職金制度によっては、引き継ぐことが出来る場合があります。
いわゆる合算です。
A保育園で10年、B保育園で20年合計30年施設は違えど、勤めた期間が30年になるということです。
条件として、退職前の保育園と転職先の保育園が、福祉医療機構(WAM)の退職手当の共済制度に加入していることです。
また、この合算は、申請手続きが必要になりますので、退職前にその旨を申し出ましょう。
転職のデメリットとして、退職金の勤務期間がリセットされるデメリットが解消されますので、転職する際の保育園選びの1つの基準に考えてみると良いでしょう。
出典:独立行政法人福祉医療機構WAM退職手当共済制度「期間合算制度」
転職先の退職金の制度は何か?はなかなか分からないと思いますので、この様な時に転職サイトのエージェントを活用することをおすすめします。
法人や企業についての情報を持っていますので、知っている可能性もあるからです。
公立保育園の退職金の支給時期
公立保育園の場合は、退職した後1ヶ月以内に支給されます。
これは、条例で定めれれていますので、遅れることはありません。
退職金貰える条件と流れまとめ
それでは、退職金相場のまとめです。
まずは、退職金についてです。
退職金について
- 退職金制度に加入している法人や企業と加入していない法人や企業がある。
- 退職金を貰えるために勤務年数の条件がある場合がある
上記の2つの疑問を解決する方法です。
解決方法
- 自身の勤める保育園の加入する退職金や貰える条件を就業規則や加入している制度のHPで確認する
- 自身の勤める保育園で退職金制度に加入していない場合で、退職金が欲しい場合は、退職金制度がある保育園に転職する
退職金制度がある保育園で働いた方が良い理由
この記事では、退職金について解説してきました。
定年まで勤めて、退職金がある場合とない場合では、老後資産でのゆとりも変わってきます。
逆に、現在働いている保育園で、退職金制度がない場合は、将来的な退職金を考えると転職も1つの方法だと思います。
退職金制度がある保育園(法人や企業)で就職する方法は?
新卒の就職、転職の場合共通のお話です。
まずは、退職金制度があるかどうかの確認をすることが重要です。
保育士転職サイトを活用し、詳細を知る
求人票を見ると、退職金制度の有無は分かります。
ただし、どんな退職金制度に加入しているのかまでは分からにこともあります。
つまりは、退職金制度があるということだけで安心してはいけません。
その際に、どんな退職金制度に加入しているのかは、面接時に聞くことも可能ですが、とは言え聞きにくいものです。
その様な時に、保育士の転職サイト・エージェントのアドバイザーからその情報を得ることが出来ます。
退職制度がある保育園の求人を見つけるおすすめの転職サイト
転職希望の保育士の要望の中に退職金制度は、望む人が多いので、アドバイザーとしても保育園側からそれらの情報を入手しているのです。
そして、自分で調べるよりも、詳しいアドバイザーの方がより詳細なところまで知っているので、おすすめです。
退職金制度がある保育園にへの転職を考えている人は、保育士転職サイト・エージェントを活用してみることをおすすめします。
保育士ワーカー
こんな人におすすめ
- 沢山の求人情報を知りたい
- 転職活動初めてで、面接に同行してほしい
- 入社後のアフターフォローがしっかりとしている転職サイトが良い
保育士ワーカー は、保育士の転職実績、信用度共に業界トップクラスです。
約20,000件の求人に加えて、登録した後は、たくさんの非公開求人を閲覧することができます。
転職サポート含めてサービス利用は、すべて無料です。
アドバイザーは、保育業界にも精通していますので、職場選びや条件に付いても様々なアドバイスを貰えますよ。
入社後のアフターフォローも充実してますので、安心ですね。
面接に対しての対策をしてくれたり、不安な人には、同行もしてくれ、条件に関して交渉もしてくれます。
自分の希望する理想の保育園に転職したい人は、登録するべき転職サイト・エージェントです。
保育士ワーカー公式ホームページで詳細を確認する>>>
求人の数 | 約38,000件 |
サポート | |
総合評価 | |
求人の対応エリア | 全国 |
\\\1分で登録完了///
保育求人ラボ
続いて、一緒に登録することをおすすめするサイトは、保育求人ラボです。
求人数以外のその他の詳しい口コミや評判が知りたい人は、【保育求人ラボの口コミ・実際の評判は本当?活用方法まで徹底解説】の記事を参考にしてくださいね。
-
参考【保育求人ラボ】の口コミ・実際の評判は本当?活用方法まで徹底解説
続きを見る
メリット
- 求人数は、29,126件以上(令和6年7月時点)
- 条件面の交渉をお願いできる
- 保育業界に精通したアドバイザーの万全サポートを受けられる
- 非公開求人の数多く好待遇の求人から探すことが出来る
- 園長、主任など管理職の求人に対応している
この様な、メリットもありますので、【レバウェル保育士】と一緒に登録をおすすめします。
\\\簡単に登録できる///
保育のお仕事
おすすめはこんな人
- 保育園だけでなく幼稚園や児童発達支援施設などいろいろな職場で転職先を考えている人
- 丁寧なアドバイザーの転職サポートを受けたい
- 育休明け、異業種からの復帰やブランク明けでの転職を希望する人
保育のお仕事は、保育士が使いたい転職サイトNo.1です。
保育のお仕事の口コミや評判が詳しく知りたい方はこちら↓↓
-
参考【保育のお仕事】の口コミや実際の評判は?転職成功!活用方法を解説
続きを見る
保育のお仕事は、非公開の求人を多数抱えているという特徴メリットがあり、その非公開の求人には、好待遇が多いと言われています。
ですから、他の転職サイトでは、自分の希望の条件の求人がない場合でも、保育のお仕事でなら、見つかる場合があります。
求人の数 | 約18,000件 |
サポート | |
総合評価 | |
求人の対応エリア | 全国 |
\\\\\\簡単登録/////
まとめ
退職金は長く在籍していた方が金額が高くなるという事が分かりましたね。
その上で、働いている保育園が加入する退職金制度を知ることである程度の退職金が分かります。
退職金制度の確かめ方として、すでに働いている場合は、就業規則で確認を。
こちらもCHECK
-
【保育士転職サイト】最新おすすめランキング!この記事で転職攻略!
続きを見る
退職金は、大きな金額となりますので、しっかりと調べて確実に貰えると良いですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
退職金制度に馴染みが無い人は、繰り返し読み返してみてくださいね。