保育力アップ

【保育】幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿と実践のポイント

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幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿ってなに?保育にどうやって取り入れていくの?
悩み虫
現役園長 きっと
幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿とは、保育所保育指針に定められているものですよ。各項目ごとに解説しますね

 

この記事では、保育所保育指針に定められている、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿について、解説します。

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を理解することは、保育力を高めることに繋がります。

ですから、この記事を読むと、普段の保育の振り返りや今後の保育に役立ちます。さらに、理論と実践が結びついた専門性の高い保育を展開できるようになりますよ。

 

※この記事は、厚生労働省保育所保育指針解説をもとに作成しています。

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿ってなに?

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿とは、保育所保育指針にこのように書かれています。

次に示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」は、第2章に示すねらい及び内容に基づく保育活動全体を通して資質・能力が育まれている子どもの小学校就学時の具体的な姿であり、保育士等が指導を 行う際に考慮するものである。 出典:厚生労働省保育所保育指針解説

つまり、保育園生活を通して、子どもたちが就学前に育ってほしい姿を10の視点で捉えて保育する上での指針となるものです。

 

この10の姿は、到達目標ではなく発達や姿の目安を示したものです。

ですから、〇〇ができるようになったかどうかという捉えではありません。

現役園長 きっと
”できる“、”できない“という視点ではありませんよ

※2017年の保育所保育指針、幼稚園教育要領、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の改定時に新しく追加され、2018年4月から施行されました。

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿

  1. 健康な心と体
  2. 自立心
  3. 協同性
  4. 道徳性・規範意識の芽生え
  5. 社会生活との関わり
  6. 思考力の芽生え
  7. 自然との関わり・生命尊重
  8. 量・図形、文字等への関心・感覚
  9. 言葉による伝え合い
  10. 豊かな感性と表現

10の姿を指導する上で気を付けることとは?

幼児期の終わりまでと書かれていますが、10の姿は、卒園時に突如その姿になるものではありません。

0歳児~5歳児の育ちの中で、積み重ねてきた経験や気づきや学びの中で育まれていくものです。

 

つまりは、年長児になったら10の姿を意識して保育するではなく、10の項目を各年齢に落とし込んで保育していきましょう。

年長児になったら10の姿を目安に保育するってことじゃないってこと?
悩み虫
現役園長 きっと
そうですね。就学前の全年齢で育ちの連続性を意識した保育が大切ですね

 

10の姿は資質や能力が育まれた具体的な姿

10の姿という言葉を保育業界ではよく聞きます。

その10の姿は、幼児教育を行う施設として共有すべき事項の中に書かれている育みたい資質・能力の具体的な姿とも言えます。

(ア) 豊かな体験を通じて、感じたり、気付いたり、分かったり、 できるようになったりする「知識及び技能の基礎」

(イ) 気付いたことや、できるようになったことなどを使い、考え たり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力、判断力、 表現力等の基礎」

(ウ) 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする 「学びに向かう力、人間性等」

出典:厚生労働省保育所保育指針解説

つまり、この様な資質や能力を育んでいくことを幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿という視点で捉えていくということです。

 

【①健康な心と体】

保育所保育指針には、健康な心と体についてこのように書かれています。

健康な心と体
保育所の生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。  出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 自分の体や健康に興味関心を高め、必要性に気づきながら、健康に過ごす習慣を身に付けていく
  • 自分のやってみたいことに意欲的に取り組み満足感を味わう
  • 自分たちで、健康で安全な生活な場を作り出していく。
  • 生活への見通しを持ち、自分で考え行動していく。

風邪やその他の病気にならないように手洗いうがいをしていくことは、指導もしやすいです。

しかし、健康な体を作ることに目が向きがちですが、健康な心も育んでいくことが大切です。

現役園長 きっと
子どもたちが意欲的に日々生活を送ることが出来るような配慮と保育が必要ですね

注意ポイント

健康な心と体は、5領域の【健康】に主にあたりますが、他の領域とも相互に関係しており、保育園生活全体を通して育んでいくことが大切です。

 

【②自立心】

保育所保育指針には、自立心についてこのように書かれています。

自立心
身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信をもって行動するようになる。 出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 自分でやってみたいことや遊びに取り組み、最後までやり遂げる中で充実感や達成感を味わう。
  • 自分でできることを考えたり、自分でしなければいけないことに気づいたりして行っていく。
  • 遊びや生活の中で、保育者や友達の力をかりながら、工夫し諦めないで取り組んでいく。

「自分で」という所がポイントですが、できるようになることを目標にしてしまうと「できる」、「できない」という姿の捉えになってしまいますので気をつけましょう。

例えば、低年齢で、身の回りのことを自分でやってみようとする姿が見られた時に、取り組んでいる子どもを待つ、見守るという関りが大切になってきます。

注意ポイント

保育計画が時間単位のタイムスケジュールになると、急かしてしまいますので、時間的ゆとりを持った保育を考えていきましょう。

 

【③協同性】

保育所保育指針には、協同性についてこのように書かれています。

協同性
友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。 出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 自分の思いやイメージを伝えたり、友達の話を聞いたりしながら分かち合う。
  • 友達と目標や目的を共有し、自分の力を発揮しながら一緒に取り組みやり遂げる充実感を味わう。
  • 考えを伝え合う中で、お互いの良さに気づいたり、認め合ったりする。

協同性は、友達と一緒に行わせることで育まれるのではなく、力を合わせていく必要性を子どもたち自身が感じていくことが必要になってきます。

また、成功体験だけでなく、試行錯誤、失敗したことで、さらに工夫するという経験が大切です。

ポイント

失敗した時や考えを出し合う時に、保育士が答えを先回りにしない様に、子どもたちから出てきた考えを整理していくと良いですね。

現役園長 きっと
保育士が〇〇を〇〇くんとしなさいという指示や促しではなく、友達と一緒にやってみたいと思える環境が必要ですね

 

【④道徳性・規範意識の芽生え】

保育所保育指針には、道徳性・規範意識の芽生えについてこのように書かれています。

道徳性・規範意識の芽生え
友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。 出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 友達やクラスのみんなで一緒に使うものが分かるようになり、大事に使うようになる。
  • 友達の気持ちを考えたり、共感したりしながら、友達の気持ちを考え行動する。
  • 生活や遊びに必要なきまりを友達と考え、守るようになる。

道徳性・規範意識は教えたからといって芽生えるものではありません。

もちろん、教えることも大事です。

分からないことや知らないことは教えていかなければ、知る機会が少なくなります。

現役園長 きっと
つまり、子どもたち自身が、気づき、感じ、その必要性を知っていくことが大切ですよ

援助のポイントとして、いかにして、子どもたち自身が気づき、感じていけるようにするかです。

援助のポイント

遊びや生活の中で、保育士や友達に自分の気持ちを聞いてもらう、認めてもらう。その様な経験の中で、自分の気持ちやしたことをふりかえりながら気づいていくのです。

 

【⑤社会生活との関わり】

保育所保育指針には、社会生活との関わりについてこのように書かれています。

社会生活との関わり
家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる。また、保育所内外の様々な環境に関わる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり、活用したりするなど、情報を役立てながら活動するようになるとともに、公共の施設を大切に利用するなどして、社会とのつながりなどを意識するようになる。  出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 文化や風土、四季の移り変わりなどに触れながら、その豊かさや素晴らしさに気づいていく。
  • 周りの人の手伝いをしながら、役に立つ充実感を味わう。
  • 公園や図書館、駅など公共の施設に行く経験を積み重ね、たくさんの人が使う事を理解して大切に利用していく。
  • 自ら親しみを持って、保育園の友達、地域の人たちとふれあい、接していく。

私達は、様々な社会に属しています。

子ども達も例外ではありません。

初めは、家族、保育園、地域とその社会は少しずつ広がっていきます。

その社会の中で、様々な人が生活していることや色々な人がいることを知っていく事は、子どもたちの社会が広がっていくうえで基盤となる部分ですね。

 

また、注目してもらたい部分があります。

指針を読むと、必要な情報を取り入れる、基づいた判断、活用など、情報について触れています。

 

これは、情報化社会と言われる現代社会よりも子どもたちが大人になった時に情報が溢れている社会において、とても大切なことだと思います。

なぜなら、我々大人でも、時に情報に振り回されてしまいますし、正しい情報を得ることは難しいからです。

 

【⑥思考力の芽生え】

保育所保育指針には、思考力の芽生えについてこのように書かれています。

思考力の芽生え
身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。  出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 自分の興味のある事への探求心を高め、夢中になって繰り返し遊ぶようになる。
  • 遊びの中で、思考錯誤を繰り返しながら、新しいことに気づくことを喜んだり、他の事でも活かしたりする。
  • 物の性質や特徴に触れながら、様々な概念形成をしていくようになる。
現役園長 きっと
ポイントは、大人が思う正解を教えることではなく、子ども自身が気づいていくことですね

思考力とは、考え思いを巡らせていくことです。

 

例えば、赤と青が混ざると何色になるんだろう?

この問いに、正解の色を伝えることは正解を知ることであって、思考力は芽生えてきません。

 

この何色になるんだろうの本質は、混ぜることで色が変わるということです。正解の色を知ることではありません。

 

私達の身の回りでは様々な変化があります。

天気や景色や物質や大きく言えば心もそうですね。

一方、変わらないこともあります。

 

この様に、何かが変わるという事は、大人は数々の経験から、理解できていますし、その時々に対応することができます。

この様なことも思考力が土台となっているのです。

 

大事ななとなのでもう一度伝えますね。

子ども自身が、考え、気づいていくことが大切なので

それは、正解か不正解かではありませんので、注意しましょう。ただし、危険なことややってはいけないことについては、しっかりと伝えていく事も重要です。

 

【⑦自然との関わり・生命尊重】

保育所保育指針には、自然との関わり・生命尊重についてこのように書かれています。

自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。  出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 花や生き物の世話をする中で、命の尊さに気づき大切に扱ったり、いたわったりするようになる。
  • 季節の移り変わりを感じながら、その季節ならではの美しさを感じたり、自然を遊びに取り入れたりするようになる。

生き物の飼育や野菜を育てるという実際に体験したことの積み重ねの中で育まれていきます。

その様な経験の中で、保育士は見本となる存在ですので、その他の事が忙しくて、エサをあげない、世話をしないとなっていくと、逆効果になるので気をつけましょう。

 

【⑧量・図形、文字等への関心・感覚】

保育所保育指針には、量・図形、文字等への関心・感覚についてこのように書かれています。

数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚
遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づきこれらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。  出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 生活や遊びを通して、身近な物の形、大小、長短などに気づいていくようになる。
  • 遊びの中で、文字や数字を取り入れながら知的好奇心を高めていく。
  • 身近な物の形を観察したり、比べたりしながら違いに気づいていくようになる。

生活や小学校での勉強に直結しやすいこともあり、数字や文字を覚えさせないととなりがちです。

ですが、興味の度合いも子どもによって異なりますので、興味に合わせつつ文字数字を取り入れて遊んでいける遊び環境を作ることがポイントです。

現役園長 きっと
自分たちで看板を作ったり、お金を作ったり、やりとりしたりのお店屋さんごっこがイメージしやすいですね。

 

【⑨言葉による伝え合い】

保育所保育指針には、言葉による伝え合いについてこのように書かれています。

言葉による伝え合い
保育士等や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。    出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 自分の思いやイメージしたことを保育士や友達に分かるように伝えながら、通じ合っていくことを喜ぶ。
  • 物語や絵本を読んでいく中で、言葉の美しさや響きを感じ、自分の言葉で表現したり、友達と共感したりしながら、言葉で表現していく楽しさを感じるようになる。
  • 言葉のやり取りの中で、相手の気持ちにきづいたり、思いを巡らせたりするようになる。

言葉のやり取りは、コミュニケーションをとる手段の一つとして、子どもたちが生活していく中で、大切です。

語彙の獲得、言葉での表現の仕方など、乳児期から積み重ねてきた姿が幼児期の終わりに繋がっていくことがイメージしやすい姿ですね。

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【⑩豊かな感性と表現】

保育所保育指針には、豊かな感性と表現についてこのように書かれています。

豊かな感性と表現
心を動かす出来事などに触れ感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。 出典:厚生労働省保育所保育指針解説

では、具体例です。

具体例

  • 音やリズムや動きなど遊びや生活の中で感じたことを自分の体や身の回りの物を使い表現することを喜んでいく。
  • 自分たちのイメージしたものをすり合わせ、目標に向かい創造的な遊びに取り組んでいくようになる。
  • 生活や遊びの中で心を動かされる経験を通しみずみずしい感性を養い、様々な表現を楽しむようになる。
現役園長 きっと
援助のポイントは、子どもたちが心動かす体験ができる環境や製作や表現活動で様々な素材に触れていける環境作りが大切ですね

子どもならではの表現は大変魅力的です。

その自由は発想や表現ができるように関わっていきたいですね。

10の姿の視点を保育に取り入れる

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を全て解説しました。

では、次に、その10の姿を学んだ知識を保育の中で取り入れていくときの注意点とポイントをお伝えします。

 

一体的に育まれていくことに留意する

さて、10の姿ですが、その1つ1つがばらばらに育まれていくものではありません。

どういうことかというと、例えば、表現遊びを例にあげましょう。

10の姿のうち、「豊かな感性と表現」がイメージしやすいですね。

ただ、他にも、表現をどのようにしていくのかを考える時に「思考力の芽生え」、友達と一緒に表現するのであれば、「言葉による伝え合い」や「協同性」という10の姿もあてはまります。

 

つまり、10の姿は単体ではなく一体的に、同時進行で育まれていくということです。

ですから、10の姿のうち、1つだけを取り上げて保育するということではありません。

 

とは言え、1つの遊びや活動に10の姿の複数が絡み合っていくことで、何が育っていくのか分からないとなってしまうのです。

ではどうしたら良いのでしょうか?

 

まずは、遊びや活動でどんな姿が育まれていくのか洗い出して整理しましょう。

ここは、正解不正解という捉えではなく、自分は〇〇の姿に繋がると思う。ここからスタートしていくと良いですよ。

そして、遊びや活動が終わった後に、自分が考えた、予想した10の姿は保育に該当したのか、子どもの力が育まれていたのかをその日や1週間や1ヶ月単位で振り返ってみましょう。

 

現役園長 きっと
これ、なにかの流れと同じじゃないですか?
週案とか月案書く時に同じことをしているような、、、
悩み虫
現役園長 きっと
そうですね、指導案の作成、実践、振り返りです

要するに、10の姿を理解し、保育の中で考えることは、指導案の作成や実践、振り返りと繋がっていて、結果として、今までよりも質の高い指導案が描けるようになるのです。

ポイント

10の姿の理解は、指導案作成に役立ち、質も高めることができる!

 

子どもの姿の捉え方

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿を理解したら、週案にも姿やねらいに落とし込んでいきましょう。

参考これで、もう迷わない!【保育】週案の書き方ポイント5つを徹底解説

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保育園と小学校の学びの連続性と連携

保育園を卒業し、子どもたちは小学校に行きます。

つまり、子どもたちの成長は続いていき、繋がっていきます。

 

ですから、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿という視点は、小学校への滑らかな接続として、活かされていきます。

10の姿は何のためにある?

小学校では、勉強というイメージがあると思いますが、その土台となる部分は、幼少期の「学ぶ・気づく・考える」ということであり、保育園での生活とのつながりがあります。

 

卒園児を送り出す際に、小学校の先生と子どもたちの成長を伝えていく事で、子どもたちのより良い育ちへと結び付けていくことが、幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿の本質と言えるでしょう。

子どもの生きる力を育む

幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿について、解説してきました。

その10の姿とは、単にこの様な姿になるというものではなく、育みたい資質・能力の具体的な姿としての目安になります。

 

それは、将来、子どもたちが成長を重ね、生きていく力の土台となる部分です。

保育の中でも、その様な考えを意識し、質の高い保育を展開していきたいですね。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

私が実際にそうでしたが、この様な保育の学びや理論を勉強することは楽しいです。その一方で、保育園ではその様な10の姿を意識したものではない保育がされている。10の姿という話題もない、10の姿のことを知らない、、。

そんな環境にいたことがあります。

 

私の場合は、もっと子ども達に合った、質の高い保育がしたいと転職やキャリアアップを考えるきっかけになりました。

学ぶ意識が高い保育士は、キャリアアップや自分の理想の保育を実践している保育園へ転職することも1つの選択肢だと思いますよ。

 

 

10の姿を週案に落とし込んでいく中で、週案の書き方ポイントを解説した記事があります。

気になる方はこちらの記事を参考にしてくださいね。⇓

これで、もう迷わない!【週案】の書き方ポイント5つを徹底解説

 

  • この記事を書いた人

きっと

保育士歴20年|私立保育園・公立保育園・企業主導型保育園で勤務|保育士Webライター・子育て相談員・講師|保育悩み解決・保育士の収入アップ・保育士の転職・副業・保育に役立つ情報を随時配信中|令和4年11月~『保育のtips』サイト運営|

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