この記事では、保育士資格はあるけど、未経験という方が、保育施設に転職できるかを解説する記事です。
この記事を読み終えると、未経験の人が転職するための不安の解消や転職成功へと導く方法を知ることが出来ますよ。
保育士の経験がなくても転職できる?
先に結論になるのですが、保育士資格をお持ちであれば、未経験であっても転職することはできます。
無資格の場合は、保育士としてではなく、保育補助という形になります。
中には、保育補助として働きながら、保育士試験の勉強をして、保育士資格を取得後、保育士として働く人も多くいます。
未経験でも大丈夫な理由3つ
それでは、次に未経験でも転職できる3つの理由です。
3つの理由
①初めは誰でも1年目
➁保育士不足の現状
③魅力を活かすことが出来る仕事
詳しく説明していきます。
初めは誰でも1年目
未経験でも保育士として働くことが出来る1つ目の理由は、初めは誰でも未経験から始まるということです。
学校を卒業したいわゆる新卒の保育士は、未経験です。
未経験の保育士に求めることは、即戦力ということではなく、今後の成長に期待した採用となります。
異業種で社会経験がある場合は、そこで得た経験も加味された、成長を期待し採用されることはありますので、未経験だから、保育園への転職が無理だと諦めることはありません。
保育業界は、人手不足という現状
次に、未経験でも転職ができる理由2つ目です。
この様なデータがあります。
保育士登録者数は約154万人、従事者は59万人です。
学校卒業や試験合格後に登録はしているけど、実際には働いていない人がかなり多いことが分かります。
つまり、資格取得後、約38.3%の人が働いているということになります。
逆に言えば、保育士資格を持っているけど未経験という人の方が多いということになります。
そして、次に、こちらのデータを見てください。
このデータから分かるように、保育士の有効求人倍率は、他の業種に比べて高いことが分かります。
いわゆる、保育士不足という現状です。
ポイント
- 保育士資格を持っているけど実際に働いている人は少ない
- 保育士不足で、求人数が多い
2つのデータからも分かるように、保育士未経験であっても、転職できる可能性は十分にあります。
魅力を活かすことができる仕事
最後に、未経験であっても保育士に転職できる3つ目の理由です。
保育の仕事では、異業種で培ったことや自信の強みを活かすことができます。
具体例
- 営業や企画運営→顧客のニーズに応える→子どもの成長に合った保育をする
- 接客業→お客とのコミニケション→子どもや保護者や同僚とのコミュニケーション
- 事務→スケジュール管理、データ入力→保育書類の作成(保育業界はICT化、DXが推進されている)
この様に、前職で得た経験は無駄にはなりません。
強みを活かしながら、保育士としての実践的なスキル、仕事を学んでいくことで、未経験であっても、自分の強みを活かした保育士になることができます。
保育士未経験の不安を解消します
未経験でも転職できるとあっても、不安はあるものです。
次に、その様な保育士未経験の方の不安を解消していきたいと思います。
【不安①→保育園の様子や仕事内容が分からない】
学校卒業後、保育士の資格を取得した方であれば、実習という経験があるので、保育の仕事内容や1日の流れもイメージしやすいと思います。
ただ、少し前のことであまり覚えていないという方もいるでしょう。
保育士試験を合格し、資格を取得した方で有れば、実習の経験がありませんので、保育園の1日の流れや実際の現場がどんな感じなのかイメージしにくいと思います。
対象者
- 実習経験はあるけど、以前のことであまり覚えていない
- 保育士試験合格者で実習経験がなく、保育の実際の現場を知らない
この様な方々は、保育士として働く時に、知らない、分からないという事から不安になると思います。
その様な不安を解消する方法として
おすすめ方法
・研修に参加する
・園を見学に行く
の2つがおすすめです。
今は、オンライン研修を充実しています。
研修の時間に参加が難しい場合にも録画視聴が可能な研修もあります。
この様な研修に参加し、保育士の仕事や1日の流れのイメージを持つことが出来ます。
潜在保育士の為の研修も自治体が実施していますので、おすすめです。
次に、園を見学に行くこともおすすめです。
実際に自分の目で見ることで、保育士の仕事もイメージできますし、働きたいと思う保育施設で有れば、職場の雰囲気も感じることができ、不安解消におすすめの方法です。
【不安➁→年齢での不利や有利は大丈夫?】
一般的に、転職は若い年代が有利と言われています。
30代、40代よりも20代が有利と言われている理由は、成長に期待した採用理由です。
ですが、30代、40代であっても、即戦力という視点で採用されることもよくあります。
これが、一般に言われてることですが、保育職の場合はどうでしょうか?
確かに、未経験よりも経験者が優遇されやすい部分も正直あると思います。
ですが、先ほども説明したように、保育士不足の現状があります。
未経験の場合、いかに自分の経験をアピールできるか、そして、成長していくことを期待してもらえるかがポイントになります。
子育て経験もアピールの1つになります。
例えが、自分の子どもが生まれて成長する姿を見てきていることで、1人1人に合った丁寧な保育が出来ますというアピールができます。
その様な経験がない場合も不安になる必要はありません。
保育園側としては、即戦力を求めていますが、同時に、誠実に、子どもに向き合い働く保育士を求めています。
【不安③→自分に合った保育園の見つけ方が分からない】
この不安は多くの人が抱えています。
業界が未経験であれば、当然です。
自分で探すということも可能ですが、実際に働いてみて、理想と現実のギャップに悩み離職する人も少なくありません。
おすすめは、保育士専門の転職サイトに登録して探す方法です。
こちらで詳しく
-
【保育士転職サイト】最新おすすめランキング!この記事で転職攻略!
続きを見る
保育士専門の転職サイトを使うメリット
保育士未経験や保育業界に詳しくない場合は、保育士専門サイトを活用することをおすすめします。
メリット
- 保育専門のアドバイザーがアドバイスしてくれる
- 園見学や面接の日程を調整してくれる
- 就職後のアフターフォローも充実している
反対にデメリットもあるので気をつけましょう
デメリット
- 自身とアドバイザーの相性が合わない
- メールや電話がしつこい場合がある
- 自身の希望と合わない園を提案される場合がある
デメリットを解消する方法としては、初めは複数の(2~3個)の保育転職サイトに登録して、自分に合った転職サイトを見つける。
もしも、アドバイザーとの相性が悪いと感じたら、交代してくれるようお願いすることも可能です。
保育士転職サイトの登録は無料ですので、まずは、保育業界の情報収集という意味合いもかねて登録してみるのもいいおすすめです。
そこで、自分に合った求人が見つかるかもしれませんし、その保育園の内情も知ることができます。
関東地方に在住、保育園を探している方に向けて、3つ保育士特化の転職サイトを紹介しますので参考にしてくださいね。
おすすめ①:マイナビ保育士
東京・神奈川・埼玉・千葉の保育士転職なら【マイナビ保育】がおすすめです。
ポイント
- 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のエリアの求人が充実
- 非公開求人が多数<好待遇・好条件>年収や残業や休日など希望をヒアリングし、希望者に合った求人を提案
- プロのアドバイザーが内部事情や保育業界について教えてくれる。未経験でも安心です。
保育士の転職サイトで認知度4年連続No.1も魅力の1つ。
おすすめ②:保育専門求人サイトほいく畑
未経験・ブランクOKのお仕事多数!保育専門求人サイトほいく畑もおすすめです。
ポイント
未経験の求人も多数!求人数は、3000件以上
関東地方だけでなく、関西地方、中部地方の求人も充実
保育士人材コーディネーターがあなたに合った求人を提案。
自治体事業を3期連続で受託している実績があり、公的機関からも信頼されている点が魅力です。
おすすめ③:保育士転職ナビ
保育士の待遇UPなら保育士転職ナビもおすすめです。
ポイント
- 満足度が業界トップクラスの96%
- 元保育士のコンサルタントが条件交渉を担当
- 9割以上が処遇改善を実現
転職成功の方法3つ
続いて、転職成功への方法を3つ紹介します。
この3つをポイントとして押さえていきましょう。
方法①:自分に合った保育園を見つける
先ほども説明した通り、未経験の場合、保育士転職サイトを活用することをおすすめします。
ただ、転職サイトを活用するにあたり、自分はどのような保育園で働きたいのかを整理しましょう。
保育士は、離職率も高く、転職して離職ということにならないように、焦らず自分に合った保育園を見つけていきましょう。
では、具体的に言うと、
ポイント
- 保育への思い
- 労働条件
この2つで整理してみましょう。
保育面に関しては、自分がどのような保育をしたいのかがポイントです。
保育園には、保育理念や保育方針があります。
日頃からどのような保育が行われているのか、HPやブログから情報を得ることができます。先ほどのお伝えしたことと重なりますが、可能であれば園の見学をして実際に見てみるとイメージを持ちやすいでしょう。
次に、労働条件です。
保育士の離職理由の上位にある業務量の多さ、労働時間の長さがあります。
残業や持ち帰りの仕事など、内部事情に詳しいアドバイザーに確認してみましょう。
他には、有給の取得率や年間休日、育児中の人は時短勤務ができるかどうか、早番や遅番のローテーションなども重要になってきますね。
保育園側としても長く働いてほしいとう思いがあります。
注意ポイント
保育に関しての思いや労働条件でミスマッチがおこらないように、保育に対する思いや労働条件の優先順位を整理しましょう。
方法②:履歴書は志望動機でアピール
2つ目の転職成功への方法は、履歴書です。
こちらで詳しく
-
保育士の転職に役立つ【120%の履歴書】志望動機の書き方コツ3つ
続きを見る
ポイント
志望動機の中で、あなたの前職の経験や特技で保育に活かしていけることは積極的にアピールしていきましょう。
方法③:面接準備や対策をしっかりと行う
最後の転職成功の方法は、面接であなたの魅力をしっかりと伝えていきましょう。
こちらで詳しく
-
【元園長が転職したい保育士に伝授】面接を成功へと導く方法を大公開
続きを見る
上記の記事に加えて、未経験であれば
- 学ぶ姿勢
- アドバイスを素直に受け入れる姿勢
将来的の成長期待を持ってもらえるように面接でアピールしましょう。
未経験の場合、求人の探し方
転職サイトを活用しつつ、自分でも求人を探したいという人に向けて未経験の場合の求人を探すときのポイントを説明します。
ポイント
- 未経験歓迎の求人
未経験歓迎の求人は、保育園側としても未経験でも大丈夫ということをメッセージとして出していますので、「未経験だから」という点は心配しなくても大丈夫になります。
しかし、未経験でも歓迎ということであって、未経験でも採用が約束されているわけではないので、先ほど説明した転職成功へのポイントをしっかりとおさえていきましょう。
ポイント
- サポート体制が充実している
次に、サポート体制が充実している保育園を探しましょう。
外部研修や園内研修は、保育士のスキルや子ども理解を深める有効な方法です。
また、研修の目的は、インプットだけでなく、普段の自分の保育との答え合わせという側面もあります。
インプット、アウトプットは大事ですが、そのPDCAサイクルを客観的に見つめ直すことで保育の質は向上します。
その為に、研修は有効な方法になります。
以上の2点を未経験の方が求人を探すときにポイントとしておさえると良いでしょう。
保育士資格を持っていない場合
最後に、保育士資格を持っていない場合の保育園への就職や転職についての少し説明します。
保育士資格を持っていない場合は、保育士としてではなく、保育補助という形で働くことが可能です。
収入面で、正規職員よりも低くなりますので、気をつけましょう。
働きながら、保育士資格を取得する人もたくさんいます。
日々の仕事をしながら、資格取得は、大変ですので、通信の利用をする人や参考書を使って独学で勉強する人それぞれですね。
保育士資格取得について、詳しく知りたい方は、【保育士資格の取得方法・試験概要・難易度・就職までの流れ】の記事を参考にしてくださいね。
まとめ
未経験であっても、保育園へ転職することはできることを分かっていただけたと思います。
では、未経験の場合の転職までのポイントをおさらいします。
ポイント
- 自分に合った保育園を探す(保育転職サイト活用がおすすめ)
- 履歴書や面接で自分の長所をアピールする
- 可能であれば、園見学に行く
- どんな保育がしたいのかを考える
- 労働条件の優先順位を整理する
- 未経験歓迎や研修等のサポート体制が充実している求人を探す
- 今後、成長していくことが期待できるような姿勢を見せていく
この記事をお読みになった方の転職成功をお祈りしています。
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